前回の展覧会



 

高見勝代さんは、備前焼に打ち込まれて44年のキャリアがあり、また明るく心の広い暖かいお人柄で、それが作品にも表われており、全国に沢山のファンがおられる備前焼の女流陶芸家としては草分けの方です。

回は岡山市東区浅川にある「高見勝代窯」にお伺いし、原土の見分け方から、成形、窯詰め、窯焼き(焚き)等、美しく風雅な作品の制作工程の大変さにも驚きましたので、このWEB上に「備前焼について」のコーナーも追加し、

.備前焼とは .歴史 .原料の土 

.(絵付け、釉薬を塗らないので)様々な模様の着け方 .登り窯の構造 .陶器の特徴

.複雑で長期に渡る工程(土=ひよせから備前焼陶器が出来る工程) 

.浅川にある高見勝代窯 

.高見勝代さんの制作風景

等も紹介しております。

WEB上だけでなく、ギャラリー佳織にて、美しく風雅な本物の備前焼を手に取ってご覧下さい。


前々回の展覧会


ギャラリー佳織では「岡本昭子油彩展2017」を開催致します。

岡本 昭子(おかもと あきこ)さんは、
 徳島県生まれ、加古川市在住。

 

五十歳から絵を始め、示現会会員として、かつて学んでいた国文学の縁で、能をモチーフにした大きな作品を精力的に描かれています。

 

 

2006年に天に帰った私共の長女 田宮 佳織 の小さな肖像画を写真から描いて頂き、その実力を知りました。昨年のかたつむり忌(当画廊で開催した「岩瀬忠晴 切り絵 展」)でお会いし、今回当画廊で油彩展を企画させて頂く次第となりました。
 展示作品数は24点、能以外にも花や人物画等小品もあります。

油絵の具を薄く塗り重ねて、精緻にして圧倒的迫力で、観る人に迫ってくる作品です。

 

三年ほど前から謡を始めた者として、能をモチーフに日本文化の奥深さを感じる作品を是非皆様にもご覧頂きたく存じます。

佳織の扇面画を入れた二冊目の絵本を作りたいと願っていますので、扇面画も展示しております。

 

 当画廊は 田宮 佳織 の為に、自宅に併設したものですが、日頃の喧騒を忘れ、海抜三百米の当画廊にお運びいただき、和菓子とお抹茶を喫しながら、幽玄の美をお楽しみ頂ければ幸いです。


2016年の展覧会


 「陶器」は、広瀬(ひろせ) (ひろ)(ゆき) 先生 に、「染色」は、中川(なかがわ) 伊津(いず)() 先生 に、「木工」は、大前(おおまえ) 隆一(りゅういち) 先生 に制作して頂いたものを合計約120点、展示しております。

 

 広瀬 汎享 先生の 「陶器」は、コーヒーカップ、紅茶カップ、ゆのみ、マグカップ、フリーカップ、皿、鉢、片口等大(中)小色々、他にぐい呑み、ミルク注ぎ、バターケース、燭台等もありますが、皆お洒落で、軽くて 堅くて、意外にお安いのに驚かれると思います。八ヶ岳山麓の有名店「夢宇谷ギャラリー」に展示してた器達より、こちらの方がお洒落で丈夫で使い勝手も良さそうな感じです。ヘビーユースしても割れない、食卓に馴染む、味わいのある日々の暮らしで使える器を主に制作されています。(約70点)

 

 中川 伊津美 先生 の 「染色」は、コースター、ブックカバー、テーブルクロス、手提げバック、ストール、タピストリー等の他、大前 隆一 先生の額装された染め物の絵織物等も沢山あります。素材は、カシミヤや絹あるいはカシミヤ・絹混織、絹・レーヨン混織、麻、ウール、木綿等高級素材が多く、筒描き染め等手間のかかる技法で作られたものも多いので、値段はちょっとお高いようにおもわれるでしょうが、美しいお洒落さに魅了されると思います。自然の形式や動植物をモチーフにされ、着物の形にはまることなく、自由発想で創作されており、筒描きの技法で創作される作品は、デザイン、配色がとても個性溢れるものです。(約30点)

 

 大前 隆一 先生の「木工」は、額(中の絵は 大前 先生 ご自身が描かれた絵や書と、 中川 先生 が染められた織物、中身のない額等)色々、後は、小箱、花台、重箱、木皿、飾り棚(大・中・小)、小抽斗、そして背の高い椅子等です。木工作品を良く見ると、色んな工夫が隅々にまで施されていて、拭き漆技法で仕上げられた丁寧な作品で、有名百貨店でも展示販売されていた円熟職人の技を見て感動されるでしょう。中川 先生 とのコラボでも、百貨店展示販売されたこともあるようです。木地に生漆を直接すり込み、余分な漆を拭き取り、乾いたら磨くという工程を繰り返す「ふきうるし」の技法で、暮らしの中に自然に寄り添う美しい家具・木工作品を制作されています。(約」20点)